メモリアル



大魔導師1級(カンスト中) → 賢者弐段


ここは見渡す限りの雄大な自然が一望できる草原。ただ、この日は何かが違った。
草原の周囲には、いたるところに地面をえぐった様な跡がある。穴熊の巣だろうか...違う、周囲には焦げ臭い匂いが立ち込めている。
ふとよく見ると、草原の一部の拓けた荒地に四人の男女が立っていた。皆それぞれに念を唱え、何かを行っている。儀式だろうか。
その時突然閃光が走った!
その閃光は稲妻となり四人の頭上を巡ったかと思うと、再び閃光となって消えた。その時四人の男女の中でもっとも幼いであろう少女がつぶやいた。
「2位じゃダメなの!2位では...」


もはや、この少女はいたいけさを失い、完全に獲物を狙う野獣の目をしていた。
「賢者になるには...勝つしかない...」
そうつぶやくと少女は再び、詠唱を始めた。


ふと突然けたたまいしい鈴の音が鳴った。
「最終問題!」
既に満身創痍となっていた男はタイピング問題を放棄していた。残されたのは幼い少女と妙に発育のいい女性。
「最後の一問は...これでっ!」
ドシャーン!
全員に雷が落とされた。もちろん幼い少女にも容赦なく落とされた。
皆その場に倒れこむと、授業の終了を彷彿とさせるかのような鈴の音が鳴り響いた。


「しゅーりょー!はーい、それじゃあ結果発表ね」
どこからともなく、胸の開いた大胆な格好をした妙なテンションの女性が現れた。すると
「あんた4位ね、あんたは3位ね」
死人に鞭を打つかの如くおしおきを行いだした。ここは戸○ヨッ○スクールか!
「そして2位は...」
いつの間にか、残された二人は最後の力を振り絞って立ち上がっていた。幼い少女は目をつぶって恐怖に絶えている。まるで死刑台にでも立っているかのように。
ドシャーン!
少女は目を更に瞑り、手を頭の上にのせ、しゃがみこんだ。が、雷をおとされたのは隣の不自然なほど妙に発育のいい女性だった。
「おめでとう...これでアロエちゃんは...賢者だね...パフッ」
隣の彼女は煙を吹いた。よくよく見ると服はボロボロ、体はすすだらけ、髪はアフロになっている...ここにきてドリフかよ。


戦いは熾烈を極めた。残ったアロエと呼ばれた少女は周りを見渡した。
周りには瀕死の3人に、その凄惨な光景とは真逆の表情をした女性が一人。少女はつぶやいた。
「あたしは...お医者さんになるために賢者になったのに...どうして、どうしてこんなことになっちゃったの...グスン。」
そこには先程のような獣のような殺気はもはや無い。
「お医者さんになって、困った人をいっぱい助けて、でも時々搬送拒否とかしたり、そんなお医者さんになりたいのに...」
なにかツッコミどころが満載なその時、少女の中で何かが目覚めた。
「校長...許せない!」
静かな怒りがアロエを支配した。服は白色になり、髪は金髪になって逆立ち、自身は周囲に金色のオーラを纏っていた。いわゆるスーパーサイヤ...



はい。blogなので誰も止めてくれません(何
というわけで、なんとか賢者に到達しました。何度も何度も1,2回戦落ちしましたが、それでも必死にD組にしがみつき、回線落ちも無く優勝できたので、喜びはひとしおです。
ちなみに賢者昇格絵は全部見せちゃうとネタバレになっちゃいそうなので、一部だけ見せるとこうなります。



いやぁ、このゲームのことなんで今に始まったことではありませんが(笑)